- 耳が聞こえない人は運転できるの?
- そもそもどうやって?
実際に運転免許を持っている耳が聞こえないなっきんが健聴の友達に、
耳が聞こえない人でも運転できるよ!
…えええっ??!
と、こんな感じでびっくりされることが多いです。
むしろ、耳が聞こえない人が運転できるというより…
どうやって運転できるの?
という疑問を持つことが多いのではないか、と思います。
その疑問を解いていくために、丁寧に解説していきます。
【結論】聴覚より視覚のほうが大事!
運転するにおいて一番重要なのは、聴覚ではなく、視覚です。
なぜ、視覚が一番重要なのか?
それは、視覚は、運転する上で最も必要だからです。
よく考えてみてください。
もし、目が見えないとしたら、当然運転できないですよね?
逆に見えるとしても、
「この車が右折してきそう…」
「歩行者が横断歩道を渡るために走ってきている…」
「そろそろ信号が赤になるな…減速するか」
など、視覚情報から危険予知である所を判断することで、事故を防ぐことに繋がります。
つまり、安全に運転するために視覚が最も必要だからです。
耳が聞こえない人は目が見えるから運転できる!
さて、視覚は、運転する上で最も大事だと言いましたが、耳が聞こえない人でも同じです。
耳が聞こえなくても目が見えるから、運転することができます!
しかし、聴覚は、視覚の次に2番目大事だと言われています。
聴力の程度によって運転免許の条件が異なる
では、どうやって、耳が聞こえないのに運転できる聴覚という基準があるのか。
実は、聴力の程度によって、それぞれ運転免許の条件が異なります。
はっきり分けて、3つあります。
- 軽度
- 中度
- 重度
それぞれ運転条件が違うよ
ここから詳しく解説していくね!
①軽度:補聴器なしで、10mの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえる方は、運転条件無し
補聴器無しで、10mの距離で、90デシベルの警音器の音が聞こえる軽度の方は、特に運転条件がありません。
つまり、健常者と同じように無条件で運転することができます。
私の場合は、これ!
②中度:補聴器ありで、10m離れた所で90dBの警報音の音が聞こえる方は、「補聴器着用」という運転条件
補聴器ありで、10m離れた所で90dBの警報音の音が聞こえる中度の方は、
- 補聴器着用
という運転条件になります。
「補聴器着用」という運転条件は、運転する際に必ず補聴器を着用すること。
その条件に健常者と同じように運転することができます。
分かりやすく例えとすると、
補聴器はメガネと同じ扱いって感じだね
③重度:補聴器あっても、10m離れた所で90dBの警音器の音が聞こえない方は、「特定後写鏡の装着と聴覚障害者標識の表示」という特殊な運転条件
補聴器あっても、10m離れた所で90dBの警音器の音が聞こえない重度の方は、
- 特定後写鏡の装着
- 聴覚障害者標識の表示
という特殊な運転条件になります。
特定後写鏡(ワイドミラー)
特定後写鏡とは、重度の聴覚障害者が運転する際に取り付けなければならない補助ミラーです。
別称は、
- 「ワイドミラー」
- 「補助ミラー」
とも呼びます。
バックミラーやサイドミラーで見えにくい部分を見やすくなる役割があります。
特定後写鏡の大きさについては、特に規定はありませんが、運転する車の大きさに合わせて選ぶといいでしょう。
詳しくは、『知らないとヤバい!ワイドミラーの取付義務条件について』を解説しています。
聴覚障害者標識(聴覚障害者マーク)
聴覚障害者標識は、他の車の運転者に自身が聴覚障害者であることを知らせるマークです。
別称は、
- 「聴覚障害者マーク」
- 「蝶マーク」
とも呼びます。
これを、運転する自動車の前後に貼り付けなければなりません。
この標識がある車に対して、周囲の運転者は下記の配慮をする必要があります。
- 幅寄せ・割込みの禁止
- 必要に応じて徐行・減速
詳しくは、『聴覚障害者マークの表示義務に関する交通法について』をご覧ください。
まとめ:視覚がある限りに耳の不自由な方でも運転できる!
視覚がある限りに耳の不自由でも運転できるという、今回のまとめです。
また、聴力の程度によって運転免許の条件が異なりますので、以下の下記を確認しましょう。
- 軽度
-
補聴器なしで、10mの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえる方
=運転条件無し
- 中度
-
補聴器ありで、10m離れた所で90dBの警報音の音が聞こえる方
=「補聴器着用」という運転条件
- 重度
-
補聴器あっても、10m離れた所で90dBの警音器の音が聞こえない方は、
「特定後写鏡の装着と聴覚障害者標識の表示」という特殊な運転条件
自分に当てはまる
運転免許の条件通りにすれば、
耳が聞こえなくても運転できるよ!
「これから運転するけど、耳が聞こえないから不安…」
と思ってる方にオススメする運転補助アイテムがあります。
詳しくは、『【2022年最新版】聴覚障害者にオススメ!運転補助アイテム3選紹介!』をご覧ください。
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