日本の指文字50音を覚えたり、使ったりしている人はいるでしょう。
そこで、こんなことを思ったことがありますか?
日本の指文字は誰がどうやって作ったの?
実は、日本の指文字を作ったのは
三重苦のヘレンケラー
だったということを知っていましたか?
「知らなかった!」という方のためにヘレンケラーはどんな人物なのか、
なぜ日本の指文字はヘレンケラーによって作られたのか、
分かりやすく解説していきます!
ヘレンケラーの生涯
「ヘレンケラーのことをもっと知りたい!」方は
漫画を紹介しておきますので、興味あればぜひ読んでみてください!
ヘレンケラーが学んでいたアルファベットの指文字
この指文字はアルファベット式の指文字です。
今はASL手話(アメリカ手話)として使っています。
【実話】ヘレンケラーが日本の指文字を作ることを協力した
昔の指文字は特徴が少なくて分かりづらかった
昔の指文字は実は3種類があります。
古河式・渡辺式・高木式で、それぞれ指文字の表現が異なります。
そのため、統一しておらず、全国で普及するほどではなかった。
ちなみに渡辺式指文字は…↓
「…なんか、腕がくるくると回っててめんどくさいな…」
と、思いました←
アメリカに渡米してきた大阪市立聾唖学校(現・大阪府立中央聴覚支援学校)の教員・大曽根源助と出逢いました。
渡辺式指文字に対して
「これだと、盲ろうにとっては分かりにくい」
と、より改良を求めるためにアメリカ式の指文字と共に盲ろうでも通じる新たな指文字を作ることを約束しました。
新たな日本の指文字を誕生。そして、全国に普及
大阪市立聾唖学校の校長の高橋潔と同校教員たちと共に研究し、盲ろうでも通じる新たな指文字を完成しました。
その後、昭和6年(1931年)、正式に採用し、全国に普及するようになりました。
「指文字の変換」の資料をご覧ください。
こうして全国に普及するようになったのは、指文字を完成してくれた大曽根源助、高橋潔、同行教員たち、最後にヘレンケラーのおかげです。
我が指オーケストラ第3巻に記載
おまけ:「高橋潔と大阪市立聾唖学校―手話を守り抜いた教育者たち」の本
日本の指文字はアルファベット式の指文字から取り入れている
アルファベットと日本の指文字を見比べると、似ていたり同じだったりする部分があります。
アルファベット式の指文字 | 日本の指文字(50音) |
---|---|
A | ア |
B | ケ |
C | |
Ⅾ | |
E | エ |
F | |
G | ソ |
H | ハ |
I | イ |
J | |
K | カ |
L | レ |
M | マ |
N | ナ |
O | オ |
P | |
Q | フ |
R | ラ |
S | サ |
T | |
U | ウ |
V | |
W | ワ |
X | ヌ |
Y | ヤ |
Z |
まとめ:ヘレンケラーのおかげで日本の指文字を広めていった
最後になりますが、
ヘレンケラーのアドバイスのおかげで盲ろうでも通じるような日本の指文字を広まりました。
今でも私たちが普通に使っていると思うと、指文字を作ったその人たちに
「作ってくれてありがとう」
と感謝として伝えたいですね。(^^)
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